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基礎の配置基準設定
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● 概要 |
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この工程では基礎を作る位置の基準設定を行います。
(1)地縄張り
・ 基礎の中心線に沿って敷地に縄を張ります。(水盛り・遣り方の基準とします。)
(2)水盛り・遣り方
・ 基礎の水平を出すために家の周囲に杭(水杭)を打ち、水盛りを行って水平面を出します。
・ 上端が基礎立上りの型枠より上の水平面になるように横板(水貫)を張ります。
・ 左図のように水糸が基礎の中心になるように、水糸を水貫に張ります。
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● 作業用図面 |
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基礎の中心に水糸を張るために、下図のように縄張り杭、水杭、水板を設置します。
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● 必要部材 (実績の詳細は「建築コスト」参照) |
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No. |
項目 |
仕様 |
材料 |
数量 |
単位 |
備考 |
1 |
縄張り杭 |
400o長x12本 |
米松 杭 25x25x400o |
12 |
本 |
既存品利用 |
2 |
水杭 |
1000o長x24本 |
米松 杭 45x45x1000o |
24 |
本 |
既製品購入 |
3 |
水貫 |
18x15x1000ox14枚 |
貫板 18x105x3000o |
7 |
枚 |
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4 |
大矩 |
12x90x1800ox3枚 |
コンパネ 12x900x1800o |
1 |
枚 |
既存品利用 |
5 |
筋交い貫 |
12x90x1800ox7枚+α |
- |
- |
- |
既存品利用 |
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その他、基準杭、目盛板、洗濯用クリップ、縄、水糸、コースレッド39oは在庫品を充当します。
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● 作業の記録 |
(1)地縄張り作業 (2012年4月19日)
建築確認申請書の配置図で規定した建築位置に杭を打ち込みます。(右写真の低い杭)
杭の頭にビスを打ち、それをひもで結びます。
4辺を張り終わったらふたつの対角線の長さを測り、8.139mであることを確認します。
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(2)水盛り作業 (2012年4月19日)
・地縄張りを基準にして、水貫を張る位置に水杭を打ち込みます
(上写真の高い杭)。
・敷地の中央に基準用の杭を打ちます(左写真)。
・バケツにビニールホース2本を入れ、一方のホースを基準杭に固定します。
・このホースの水位を基準高として杭に印をつけます。
・深さ確認メジャー(杭の右)のGL高さを基準高(水糸の高さ)とします。
・目盛板の上端をホースの水位に合わせ、基準高の位置に横線を引きます。
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・もう一本のホースを洗濯ばさみで水杭に固定します。 ・ホースと水杭の間に目盛板を挟み、上端を水位に合わせます。 ・基準高のマーク位置を水杭に転記します。 ・この作業を全部の水杭に対して行います。 時々基準杭に固定したホースに水位が変わっていないか確認します。 (実際に行った結果では1時間以上たっても全く変わりませんでした。)
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(3)遣り方作業 (2012年4月19日)
・水盛りで設定した基準高に水貫をビス止めします。
(基準高は立上り基礎の型枠より2pほど上で地面から47cmの高さ)
・水貫を取り付け終わったら、水杭が傾かないように筋交い貫を入れて補強します。
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(4)水糸張り作業 (2012年4月19日)
まず南端の東西方向の基礎の中心に水糸を張ります。
次に西端の南北方向の基礎の中心の水糸を張りますが、大矩(おおがね、直角定規)を用いて直角の確認をします。
この2辺を基準にして他の基礎中心線に水糸を張ります。
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(5)水貫への墨付け (2012年X月X日)
基礎の中心の水糸を張り終えたら、水糸を着脱しても同じ位置を再現できるように墨付けをします。(釘も打っています)
また、その後の作業に必要な、基礎ベース型枠の外側の位置、および、立上り型枠の外側の位置も印をつけておきます。
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