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準備作業 |
建築に至る経緯 |
母屋の狭さ、使いにくさが原因で書斎小屋を作ることになったのですが、本来は母屋の増改築時にもっと深く考えるべきでした。地震後の生活拠点がなくなって拙速に走ってしまったことを反省しています。
もう1部屋追加していれば書斎小屋は必要なかったと思いますが、逆にこの欠陥のおかげで書斎小屋を作る楽しみが得られたとも考えられます。(人生は何が起こるかわからないから面白いですね。)
母屋は40年ほど前に作った建物なので、もとからあった6畳和室と10畳洋室には断熱材が全く入っておらず、洋室は特に冬の床の冷たさが身に沁みます。増改築するときに断熱材を入れるよう頼むべきでした。依頼した大工さん(工務店)もそのような提案をしてくれてもよかったのですが、無知な施主(私)の言うとおり(フローリングの張り替え)に施工しました。家作りは施主がある程度基本を理解しておくべきですが、客のことを考えて提案してくれる依頼先を探すべきでした。
なお、母屋は玄関/トイレ・台所・洗面室・浴室、計13畳を増築し、10畳洋室と6畳和室は内装をリフォームして約620万円かかりましたが、適正価格なのか?相見積もりを取るべきでした。
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デザインの検討 |
DIYの楽しみは実際に作る作業もさることながら、作る前のアイデアをめぐらす時間にあります。その意味で着工を1年遅らせたことは正解でした。
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確認申請 |
確認申請は建築士に依頼すると結構な金額(10万円単位)がかかるようですが、実際に自分でやってみると意外に簡単でした。ただし、私の場合は母屋の増改築を行った時の確認申請書を参考にできたことが寄与しています。
特に配置図は測量士に頼まないと正確なものはできないと思いますが、私の場合は母屋の確認申請書の配置図をJW-CADに再入力して作ることができました。この参考図がなかった場合は、法務局か市役所の建築課で、登記してある土地の図面をもらえば作れるのではないかと思います。その他の書類はネットから申請書のフォームや見本をダウンロードして参考にすることができます。
なお、申請書に添付する図はA3が必要かと思い、A3プリンタを購入しましたが、書斎小屋の場合は8坪の平屋なので、1/40縮尺でもA4図面に納まり、A3は必要ありませんでした。ただし、建物を登記するときはB4の図面が必要ですので無駄ではありませんでした。
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最終設計案 |
着工を1年延期してコストを見ながら何回か設計変更をしたので、JW-CADにはかなり習熟しました。ちょっとした間取りの変更などは20枚くらいの図面修正も苦も無く1-2日でできるようになりました。
確認申請時は8畳洋間2間でしたが、最終的には10畳洋間1間に変えました。予算200万はキープできませんでしたが、結果的にはこの広さと間取りで満足しています。
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着工前準備1 |
地震で1年、天候不純で1,2か月着工が遅れたことにより、頭の中での準備に万全を期すことができました。特に着工前にホームページに各工程の施工手順(概要、作業用図面、必要部材の項)を記載することができたのは実作業を円滑に進めるうえで非常に役立ちました。
着工を当初の計画通りに2011年にしていたら、建築期間と費用は大幅に増大していただけでなく、ホームページに建築過程を記録することもありませんでした。単に何とか建物ができただけだったと思います。
このホームページでの建築記録は私にとって貴重な財産になりました。
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着工前準備2 |
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基礎工事 |
基礎の配置基準 |
バケツを使った水盛りはホースの歪みや温度変化などで変動するのではないかと不安に思っていたのですが、今回基準杭の水位を参照しながら水杭の高さを設定する方法をとった結果、十分信頼に足る方法であることを確認しました。
また、水杭の位置は基礎の中心からの距離が当初60pだったのを直前に1mに変えて正解でした。これでも根切り・地業や生コン流し込みを行うにはぎりぎりでしたので、120p位でもよかったと思います。
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根切り・地業 |
バックホーの先端に付けるバケットは爪無しタイプがよかったかもしれません。実際に使った標準のバケットでは爪が長いため土の取りこぼしが発生しやすく、基礎の幅方向に穴を掘るのが難しいでした。
砕石地業で転圧した場合どのくらい地面が沈むかは土質によると思いますが、書斎小屋の場合は粘土質の地盤で、C-40の砕石層の厚さを約15pにして2-6pくらいでした。
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基礎ベース |
ここでの反省点はベース型枠に取り付ける丸セパの位置が挙げられます。生コンの圧力に抗するように、丸セパを型枠下端から7pと1.5pの高さに交互に取り付けたのですが、1.5pの高さの丸セパは土や水の中に埋没して型枠を外すのに一苦労しました。すべて7pの高さ(型枠のほぼ中央)にして型枠の上に開き止めの板を付けた方がよかったと思います。
鉄筋の切断は当初ネットで購入した鉄筋カッターで行う予定でしたが、あっけなく故障して使用不能になりました。その後はディスクグラインダーでカットしましたが、初めから全部これでやればよかったと思っています。1枚200円位のディスク2枚を使いましたが、これで屋根とサイディングのガルバリウム鋼板もすべてカットしました。
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基礎立上り |
この工程が最も緊張したところです。基礎が完成したときには書斎小屋の建築は成功間違いなしと確信しました。
というのは、ネットで調べたり、友人の話を聞くと型枠の外側にはセパレータの先に単管を取り付けて強化するのが当たり前で、これがないと生コンの重さと圧力で型枠が曲がったり破裂する可能性があると聞かされていたからです。
書斎小屋だけのために単管や取付金具を購入するのはコスト的に無駄が多いし、レンタルしてくれるところも見つからないので悩みましたが、旧い参考書に桟木を格子状に組んで補強している図があったので、この昔のやり方を踏襲することにしました。
実際に桟木だけで組んでみると結構頑丈でした。特に角の部分はちょっとやそっと力を入れてもびくともしません。横に長いところは支柱で補強し、型枠の浮き上がりは下の丸セパをユニット鉄筋の横筋の下に配置し、上の丸セパは横筋に結束線で固定する方法で対策しました。
型枠の反省点としては、取り外しのし易さへの配慮が欠落していたことです。特に角部の内側の枠板を丸セパから外すのに難儀しました。
なお、型枠の廃材は洗浄しましたが、表面が荒れ、湾曲が大きいため再利用は無理と判断し、大部分は産廃業者に頼んで廃棄しました。
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天端均し |
天端均し用の型枠の幅をプロ用と同じ40oにすることにより、低コスト(合板製)で楽に作業を行うことができました。40oでもクランプで立上り基礎に結構しっかりと固定できますし、上の丸セパに載せることができたので取付を楽に行うことができました。
型枠とクランプの数が限られていたため、モルタルの充填を5回に分けて行いましたが、最適な固さのモルタルを作れたのは最後の充填時でした。4回目以前は多少出来が悪かったものの土台を載せるための高さと水平度は全く問題ありませんでした。
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基礎埋戻し |
土台の墨出しは2,3回やり直して何とか直角度を確保しました。水糸の設定時点で直角が正確に出ていたらもっと楽にできたと思いますが、大矩(おおがね)で直角を出すのは意外に難しいと思います(地面から高い位置にあるため)。したがって、最終的には対角線の長さを確認して最終設定する必要があります。
床下の防湿処理は最近はべた基礎にすることが一般的ですが、コスト削減の観点から、防水シートと砂を敷く方法にとどめました。完成後1.5ヶ月経過時点(2012年11月12日)で床下を見ると、砂はカラカラに乾燥しています。結構雨の日も多かったのですが、地下からの水の浸透はないようです。
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躯体工事 |
足場架設 |
隣市の会社に電話で交渉して一声6万円(2か月間、消費税別)で収まったので助かりました。その会社の標準の計算式で出る金額よりいくらか値引きしてくれました。
近場の別の会社に電話したら現地調査をしないと見積もれないとか面倒なことを言いながらなかなか調査にも来ないので相見積もりを取る前に断りました。
この顧客対応の迅速さに輪をかけて作業員のてきぱきとした作業態度には本当に感心しました。伸びる会社は違いますね。
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プレカット |
2年半ほど前にプレカットという仕組みがあることを知らずにほぞを掘るための「角のみ」という機械を購入しました(オークションで18,000円)。その頃は柱や梁を1本ずつ加工して家を作ることを想定していましたので、今から考えると無知とは恐ろしいものです。
しかし実際にプレカットで躯体材を作ってもらい、大工さんの支援(主体?)で棟上げをすると、家作りのもっとも重要な工程にほとんど手をかけていないことに気づきます。しかもこの工程はわずか3日足らずで終わりました。
これでDIYで家を作ったとはおこがましい限りですが、現代技術の恩恵と感謝しています。
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棟上げ |
初日に仮の床板を固定しなかったために足を踏み外して捻挫するという大失敗をしてしまいました。このため、棟上げ作業はほとんど大工さんにやってもらう結果になりました。安全確保に万全を期すべきということは認識していたのですが、気の緩みがあったと反省しています。
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壁パネル組込 |
壁パネルはコストはそこそこかかりましたが、工数の大幅削減、強度と断熱性の確保などメリットが多くあります。
実際に住んでみると強風が吹こうが大雨が降ろうがびくともせず、マンション住まいと同等の堅牢性と断熱性を感じます(現代の木造住宅は皆そうかも知れませんが)。
また構造用合板が家の内側に来るので、石膏ボードを貫通する長さのビスを使えば、ちょっとしたもの(タオル掛け、リモコンケースなど)は壁に簡単に固定することができます。
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屋根下地 |
棟上げ作業が予定より早く終わったため、この作業もほとんど大工さんにやってもらいました。野地板は千鳥配列にする予定でしたが、大工さんの判断で(当然のようでした)平行配列にしました。
野地板の上の下地板は省略する予定でしたが、材木屋との手違いで納入されたため、下地板も張りました。ガルバリウム鋼板製の屋根材には内側にウレタンが張ってあるのでこれで防音・断熱効果を期待していたのですが、野地板が加わってさらに効果が出ると思われます。
実際に住んでみると、大雨が降ってもそれとわかる程度の音で、騒音とは感じません。
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屋根仕上 |
当初業者に頼もうと考えていましたが、母屋のサンルームのトタン屋根(約2坪)の張り替えに10万円かかった経験があり、それから逆算すると40万円位かかりそうだったので、自分でやったらどうか検討してみました。ネットでいろいろ探した結果、自分でできそうなガルバリウム鋼板製の屋根材が換気棟も含めて20万円位で買えるのでDIYでやることにしました。
換気棟を採用したのは壁通気の延長として、屋根の頂上から排気するのがより効果的と考えたからです。(検証できないので効果のほどはわかりませんが、気分的には満足です。)
屋根材は屋根の平面図を送ってメーカーに積算拾い出しをしてもらった分発注したのですが1箱(8枚、10,600円)余ってしまいました。返品も面倒なのでしまってありますが、購入前のチェックが不十分でした。
サイディングも同じですが、ガルバリウム鋼板の内側にウレタンの断熱材を張ってあるものは後始末が面倒です。私はウレタンを剥いで鋼板だけにして友人に処分してもらいました。友人はそれを鉄くずとして売るつもりで持って行ったのですが、塗装がしてあるため買ってもらえなかったそうです。最終的な処分については口を濁していました。(友人は人口の粗密な山間部に住んでいます…???)
正当な処分方法は産廃業者に頼むことですが、それにはかなり高い費用が掛かります。
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床下小屋裏 |
屋外給排水管 |
給排水管工事の見積は作業内容、配管の種類・形・長さ・深さなどに応じた単価を積算して算出しており、当初24万円強の見積もりを20万円にしてもらい契約しました。他の業者にも相見積もりを取りましたが、そちらは26万円台だったので除外しました。
しかし実際の作業内容と量を見ていると、ちょっと高すぎるのでは?という印象ですが、いつも仕事があるわけではないと思われるのでこんなものかなという感じです。稼働率が高ければ相当高い利益率になると思われます。
書斎小屋の工事では地中の大きなコンクリート片に遭遇し、溝をほるのに手間がかかりました。これは自分の手には負えないので、この費用にも納得です。
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屋内給排水管 |
屋内の給水管はすべてフレキ管を使用しているので、鋼管を使っていた昔に比べて床下、床上とも工事が楽になっていることを認識しました。
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床張り |
根太は柱の中心を基準に張ることを知りました。断熱材はそれを前提としてスリットの位置が決められており、そのスリットに沿ってカットすれば端の狭い幅にもぴったりフィットするように作られています。
床下地板は強度を保つために千鳥配列に張り、N50釘を周辺部は150o以下、中間部は200o以下の間隔で打ち付けました。直感的には多すぎるような気もしましたが、結果として十分な剛性が感じられ納得しました。
ドアを取り付ける床はドア枠との納まりを考慮する必要がありますが、ドアの手配が遅れたため床工事もそれにつられて遅れが出ました。部材の調達時期を納期を考慮して適正に判断する難しさを感じました。
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玄関土間 |
土間は当初コンクリートで作るべきものと思いこんでいましたが、ウッドデッキで作ってみたらこれで十分でした。
上り框は埼玉の自宅に帰った時にL型のものを東京のホームセンターで購入してこちらに送ったのですが、取付をボンドで行ったため軋み音が発生します。取付説明書があるのを見落としていたためで、床用の接着剤を使うべきでした。穴をあけて注入できないか検討しましたが、難しくそのままにしています。
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電気工事1 |
着工を1年延期したため、第2種電気工事士試験の準備は十分に行うことができました。
筆記試験は過去問題集など3冊を3回ほど練習した成果が出て50問中48問正解でした。これは過去問題を繰り返しやっても取れなかった点数です。実際の試験では何回も見直したのに対し、過去問題の練習では半分以下の時間で見直しもしなかったのと集中力(真剣度)の差だと思います。
実技試験は1月に公表された問題の解答参考書が3月に発売されるので、7月の試験までに道具セットと練習キットを使って全13問を3回練習しました。練習では線材を節約するために使用済みの線を繰り返し使用しましたが、切りくずが買い物袋一杯にたまり、これを見ると落ちるわけがないという自信が付きました。
実際の配線は資格を取った後なので単純作業に近いでした。ただ、無駄な部材が出ないよう調達に注意しました。
アース線は分電盤に1本引いてそこから必要なコンセントに分岐してもよかったのですが、実際の配線では分電盤のアースはエアコンにのみ使用し、外部コンセント用とトイレ・流し用のアースはその近くの地面(基礎の外側)に埋めたアース棒からとりました。コスト的にはほとんど変わらないと思いますが、接地テストは各アースごとに行う必要がありました。
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家廻り |
サッシ取付 |
サッシと玄関ドア、および室内ドアはTOSTEM(現Lixil)製を採用しましたが、2011年の春(着工延期前)と2012年の春(着工前)に東京のショールームで現物を見させてもらい、施工方法を理解しました。
実際の商品は現地の代理店で買うよりもネットで購入した方が安いので全部ネット購入です。ただし、ネット購入の場合はすべて自己責任なので緊張しますが、却って事前準備を十分に行なうことになり特に問題はありませんでした。
窓枠や玄関ドアの枠はネットでは販売しておらず、定価は結構高いので、ホームセンターで化粧板を買って自作しました。大工さんに頼むときはメーカー品を使う方が工数と合わせると安く済むと思いますが、DIYの場合は化粧板を使えば半分以下のコストで済みます。
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玄関ドア取付 |
玄関ドアはショッピングストアよりオークションストアの方が安かったので注文したのですが、納期が20日ほどかかりました(ドアチャイムが特注対応のためのようです)。
埼玉の自宅マンションの管理組合の役員をしていた数年前、修繕計画の中で玄関ドアの交換費用が16万円になっていて結構高いものだなと思っていたのですが、今回購入したドアは品質は自宅マンションのドアに引けを取らないのに、送料込みで5万6千円と大幅安でした。200戸分まとめ買いしたら取り付け工事費を入れても10万円以下になるはずで、将来交換するようなことがあったらチェックおよび提案をしてみたいと思います。
→ 2013年の秋に管理組合でドア交換することが決まりましたが、その間別荘にいたため、提案する機会を逃しました。結果はやはり16万円ほどかかります。実作業は2014年早々に予定されています。(2013年12月追記)
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外壁下地工事 |
透湿防水シートを今回初めて使いましたが、その丈夫さに驚きました。カッターでは簡単に切れますが、手で引っ張ったり裂こうとしても切れません。余ったシートはこの強さを利用して何か使い道があるのではと思っています。表にブランド名が印刷されているので用途は限られますが。
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軒天張り |
軒天面は鼻隠しの下端より内側(上側)に納めた方がよいという大工さんのアドバイスが役に立ちました。外側から軒天の端が見えず、見栄えが良くなったと思います。
軒天面の通気口は、妻側の軒天頂部に有孔ケイカル板を張って設けました。後で気づいたのですが、サイディングの上端に取り付けた見切縁が通気用のスリットを備えたものでしたので、有孔ケイカル板はなくてもよかったと思います。
その商品は「通気見切縁」という名称でしたが、この「通気」の意味を理解していません(考えてもみません)でした。カタログにも説明が書いてありませんでしたが、PRすればもっと売れるのでは?
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外壁工事 |
サイディングの角と中央の接続部には出隅カバーと目地カバーを取り付けますが、はめ込みが非常にきつく、一度取り付けると外すのが難しくなります(はめた後気づきました)。無理に引っ張るとカバーの鋼板がゆがんだり傷ついて再使用できなくなりかねません。
実は、このカバーの内側のサイディングの端をコーキングしてから取り付けるべきだったのに、先にカバーを付けてしまったため、コーキングをしてない状態になってしまいました。暴風雨でなければ中まで雨水は侵入しないと思いますが、水が入っても通気胴縁内の上昇気流ですぐに乾燥するのではないかと楽観することにしています。
屋根もガルバリウム鋼板製ですが、メーカーの人と電話で話したところでは、「端部の切り口は通しけらばにカバーされているのでコーキング(または塗装)しなくても大丈夫です」と言っていましたので、サイディングも同様と理解しています。
吸・排気口などサイディングの開口部の穴あけはジグソーに細い金属カット用の刃を付ければ容易に行うことができます。当初この穴あけを目的に自由錐(3283円)を購入したのですが、アルミ用の刃だったため、すぐに刃がすり減って使えなくなりました。これも経験してみないとわからないことですが、安易に購入するのではなく、ありあわせのもので何とかできないか考えてみるべきでした。(鉄筋カッターもディスクグラインダーがあれば必要なしでした。)
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電気工事3 |
外壁に取り付ける電気器具の防水はパッキンを適正に取り付ける(平面に強力に圧着する)だけで十分であることを認識しました。
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雨樋取付 |
2012年の大雪で母屋のサンルームの雨樋が雪の重みで破損したのに対し、瓦屋根の雨樋は問題なしでした。この差は、雨樋が軒先から出ている距離によると考えられるため、書斎小屋ではこれを参考にして雨樋の中心が軒先より内側に来るように取り付けました。
この効果は次の大雪で証明されると思います。
→2013年の積雪では(大雪というほどではありませんが)全く問題ありませんでした。
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足場解体 |
足場架設は4人がかりで46分かかりましたが、解体は一人で81分でした。いずれも小気味良いてきぱきとした作業に感銘しました。
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屋内工事 |
室内ドア取付 |
ドア枠のタイプは3方枠/4方枠、埋め込み敷居/ツバ付薄敷居などの選択肢があり、初めて施行する素人にはどれを選ぶべきかわかりにくくなっています。書斎小屋ではドア枠を取り付けた後に床を張るタイプ(4方枠・ツバなし薄敷居タイプ)を選びました。
ドアの取り付け作業の大半は、「ドア枠を取り付ける開口部の作成作業」でした。初めての経験なので、図面だけでは不安で、現物の納入を待って作業しました。
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天井張り |
重い石膏ボードを一人で貼りきれるか心配でしたが、支える方法を考えたら後はスムーズにできました。ただし当初考えていた千鳥配列はあきらめました。天井は家を支える構造体ではないので大した力はかからないと思いますので。
天井点検口は作ったものの、壁紙を張ったままで取り外しできない状態のままです。将来気が向いたら(または必要に迫られたら)境界の壁紙をカットして開けても遅くはないと思います。
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壁張り |
木造住宅といっても壁と天井は石膏ボードで覆われているので、耐火性能は十分と実感しました。書斎小屋は8坪にすぎませんが、56枚(7枚/坪)もの石膏ボードを使いました。
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電気工事2 |
在庫処理品として購入した位置表示灯内臓スイッチ(JIMBOブランド)はランプの照度が低く、昼間は点灯しているか判別できない程暗いです(旧式製品かもしれません)。やはり名の通ったメーカー品を買うべきだったようです。
埋め込み連用取付枠およびスイッチカバーの形状はメーカーにより微妙に違うようで、異なるメーカーのものを組み合わせるとうまくはまらないことがありました。
また、今回は使用しませんでしたが、電気工事士試験で使われるものと異なる取付方法の埋め込み連用取付枠とスイッチ類も市場に出回っています。したがって、これらを使用する際は同一メーカー品で統一した方が間違いないようです。
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換気扇取付 |
トイレの換気扇は壁取付型にしましたが、強風の時でも逆流は起こらず問題ありませんでした。風量も適正でトイレの換気扇のみを運転した状態では、洋室は1時間に1回程度換気される計算です。自然吸気口からの気流は手を近づけるとかすかに感じる程度です。
24時間換気はトイレの換気扇で実現し、クローゼットの換気扇は湿気防止のために気になったときに運転するにとどめています。
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クロス貼り |
できるだけ朝のNHKテレビ体操をしていますが、天井を向いた時に最初に張った列の壁紙の縁にしわが寄っているのが目に入ります。私の壁紙張り初体験の記念と思えば悪くない仕上がりです。
近づいて注意深く見るとつなぎ目が識別できるところもありますが、普通に生活している限りでは気になりません。母屋の壁紙のプロの仕上げとはやはり違いますが、私としては上出来と思っています。
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フローリング |
フローリング材の傷つきを避けるためにこの工程をほぼ最後に、特にクロス張りの後にしたのは正解でした。糊付き壁紙の糊は端からはみ出たものが床にべっとりつきやすいのです。結局、養生シートは購入しませんでした。床下地の合板は汚れ放題でしたが…
床下点検口は45p角の既製品を使いましたが、晩秋になって気温が下がると、金属の枠がヒートパイプになり、足で踏むとその枠だけひんやりとした冷たさを感じます。しかし面積が小さいので、大した影響はないと思います。真冬に結露でも出たら対策を考えることにします。
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トイレ取付 |
トイレと洗浄便座合わせて4万円弱でしたが、母屋で使っている十数万円のものに引けを取らない機能と使いやすさです。ネット通販の低価格とDIYでしか実現できないコストです。
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流し台取付 |
屋内用の流し台で小型で低価格のものがなかなか見つからず、ピッタリサイズの「お手軽キッチン」をネット購入したのですが、軽すぎて安定感がありません。鋼板の厚さは台所で使われている流し台の半分くらいしかないようです。湯沸かし器への水補給や歯磨きなどに使う程度なので特に問題はありませんが、ネット通販ではやはり現物を見ないで買うリスクはつきものですね。
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エアコン取付 |
10畳用のエアコンを9万円で取り付けてもらいましたが、同等機種をコジマのネット通販で買うと標準取り付け工事費込みで66,800円です。パイプなど追加部材の価格を1万円としても76,800円です。
価格コムでの最安値は本体価格が49,000円です。取付費用(部材込)を今回の業者と同じ25,000円としても合計74,000円です。業者から見るとネット通販恐るべしですね。
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インテリア等 |
アルミブラインドは窓枠内に収められる特注品をネット通販で購入しました。価格はホームセンターで売っている既製品の方が安いですが、見栄えは断然特注品が優れています。
折り畳み式のベッドは安いですが寝心地は十分満足できるものでした。
玄関、クロゼット、流しにはまだ収納棚を作っていませんが、余っている木材がたっぷりあるので今後(来年)楽しみながら充実していく予定です。
→ 玄関には2013年11月に収納棚を作りました。クロゼットには同時期に市販のカラーボックスを追加しレイアウト変更を行いました。
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検査等 |
電気引込線工事 |
引込線工事の申請書は自分で作れるものでしたが、成り行きで電気工事組合に頼んでしまいました(10,000円)。東北電力負担の工事を請け負う業者が、普通は電気工事店に頼むべき工事も一緒にやってくれるというので、格安を期待してこの申し込みまで頼んだのです。
しかし実際の工事内容を見てみると、作業内容の割に結構高い料金を請求されました。引込線工事については、相手のペースに巻き込まれた交渉失敗でした。
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ポーチ |
方針変更してウッドデッキ型のポーチにした結果、コストはわずか11,433円で済みました。耐久性は落ちますが、使い心地は満足です。
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竣工検査 |
登記や保険加入に必要なため、竣工検査を受けましたが、わずか10分くらいで終わりました。申請書の資料の審査で合格していたからと思います。
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登記申請 |
建物の登記は法律では1か月以内の申請を義務付けていますが、現実的には守られていないし、罰金を取ることもないようです。わが家の場合は、40-50年前から何も更新していませんでした。書斎小屋の建築を機に更新しようとは思いますが、ゆっくりやる予定です。
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