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外壁(サイディング)工事

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● 概要
 この工程では家の外壁を貼ります。

● 外壁の選定
 壁通気効率の観点から「縦胴縁 + 横張りサイディング」の組み合わせを考えていましたが、適当なものが見つからないため、杉下見板張りで妥協するつもりでした。ところが、車で35分くらいの隣市にある大型ホームセンターを再訪したところ(2012年4月18日)、横張りのサイデングでリーズナブルな価格のものがありましたのでこれで最終決定とします。

 前回訪問した時(2012年3月18日)に、横張サイディングが見当たらなかったので店員に聞いたところ、縦張りしかありませんとのことであきらめていましたが、今回訪問したときは横張りサイディングが置いてありました。前とは別の店員がいたので聞いたところ、前からこの横張サイデング(チューオー製E型よこばり12.5尺)は扱っていますよとのことでした。
 ホームセンターの店員は、人によりますが知らないということを恥に思っているのか、何とか答えようとして間違った情報を提供することがままあります。知らないなら、別の店員を紹介するか、知らないとはっきり言ってくれた方がお互いに無駄な時間を省けるのですが。

 とにかく、下記に示す当初の希望通りの商品が見つかって幸いでした。
 ・ ガルバリウム鋼板製
 ・ 断熱材を充填したもの
 ・ 横張り施工
 ・ 4m長の製品

● 取付手順・方法
 外壁下地工事において、通気土台水切の取付と透湿防水紙の施工を行ってあるものとします。
 (1)先付け役物の取付をします(長さ38o以上のステンレス釘使用)
   ・スターター: 水切りの上(水平を確認)
   ・出隅受け: 角の柱(シーリング施工、コーキング施工と同じ)
   ・目地受け: サイディングの継ぎ目(シーリング施工)
   ・見切縁:  軒天の下
 (2)窓廻り、玄関ドア廻りは防水処理(コーキング)をします。
   チューオーの施工マニュアルでは窓廻りに見切縁を使用するよう書いてありますが、2月にLIXILの
   ショールームで聞いた時には見切縁は取り付け不要でシーリングのみでよいとのことでした。
   また、窓は下枠が水切りになっています。
 (3)サイデングを必要な長さ、形に加工して下から順に取り付けます。
   長さ38o以上のステンレス釘を使用します。
   左右端部の嵌合部30o幅にシーリングそりをします。(雨水の横走り防止のため)
   (これは実作業では省略。端部をまとめてシーリングするにとどめました。)
 (7)後付けの役物を取り付けます。
   ・目地カバー: 目地受けに
   ・出隅カバー: 出隅受けに
   差し込みが固い場合は、宛木を当てて端から順に差し込みます。

 以下の壁面開口部は、サイディングを加工してから取り付けます。
 (適当な大きさの穴をあけ、防水処理をします)
  @自然吸気口(1か所)
  A換気扇排気口(2か所)
  B屋外コンセント配線用穴
  C電気引込線用穴
 エアコンダクト用の穴は業者に任せます。
  
● 必要部材 (実績の詳細は「建築コスト」参照)
No. 項目 区分 機器・材料 数量 単位 備考
1 外壁張り 金属サイディング チューオーE型よこばり12.5尺 18x237x3788mm  72 外壁用 
2  〃 防水 通気土台水切り 3030o 8   
3  〃  〃 コークボンド 1  
4  〃  〃 通気見切縁 3030o 8  
5  〃  〃 通気見切縁出隅 4  
6  〃 サイディング取付 共通スターター 3030o 8  
7  〃  〃 S目地鋼板受け18 3030o 2  
8  〃  〃 共通出隅鋼板受け18 3030o 4  
9  〃  〃 S目地カバー 3030o 2  
10  〃  〃 S出隅カバー 3030o 4  
11 穴あけ 自由錐 神沢 自由錐SD 金属サイディング用 K-152 1 セット  



● 作業の実施状況
(1)サイディング張り開始(南壁) (2012年06月29日)
 玄関ドアが未入荷なため、西壁の外壁下地工事が完了していませんが、南の外壁からサイディング張りを開始しました。

 サイディングを張る前に、いくつかの役物を取り付ける必要があります。
 土台水切りは透湿防水シートを張る前に取り付けておきましたが、その次の役物として、出隅受けを四隅の柱に(右上写真)、目地受けを南北窓の上下に(右下写真)取り付けました。これらはサイディングを張った後カバーをはめ込み、端部の目隠しと雨水の侵入防止を目的とします。
 その次にサイディングの下端を引掛けるためのスターターを取り付けました。(右下写真の右側に見えます。) 本来なら軒天との境目に見切縁も取り付けておくべきなのですが、これは最上段のサイディングを張る前に取り付けることにしました。



 この準備の後、ようやくサイディング張りを始めました。下から順番に4mのサイディングを適当な長さにカットして下端をはめ込み、上端を40oのステンレススクリュー釘で胴縁に固定します。
 前日、施工マニュアルに従ってサイディング各段の上端位置を墨付けしておきましたが、これは取付位置を確認するためのもので、実際にはなくても問題ないと思われます。(ただし、墨線があると安心できます。)



 この日は右の写真の分しか張れませんでした。一番神経を使ったのは、窓の下端にまたがるサイディングのカットです。切断はすべてディスクグラインダーで行いましたが、これが一番楽で正確にカットできると思います。
 窓と接する所は別売の見切縁を付ける方法もありますが、私としては正確にカットして、縁をコーキングして見栄えを良くする方法をとりました。

 明日、この一角を軒天まで張りこめば一通りの施工要領を会得できますので、あとは機械的な作業の繰り返しになります。







(2)サイディング張り-2(南壁&東壁) (2012年06月30日)
 昨日の続きです。
 窓の上下、および、軒天との境目はサイディング材の下部または上部をカットする必要があります。
 採用したサイディング材はガルバリウム鋼板にウレタンを貼り付けた構造をしていますが、上下端で固定し、中間部の本体は胴縁から5,6o浮き上がった状態で取り付けられます。
 そこでサイディング材の上または下をカットしてそのまま取り付けると、表面がへこんだ状態になってしまいます
 そこで、これを埋めるスペーサとして5.5o厚のベニヤ板を細長くカットして貼り付けました。(左写真の軒天の下および、窓枠上のベニヤ板です)

 なお、軒天の下には「通気見切縁」を付けました。この「通気」の意味するところは、スリットを通して外壁の外側と内側の間に気流が流れるようにしてあることです。つまり、通常、有孔板がする役目をこの「通気見切縁」が行ってくれるのです。
 メーカーの製品説明や施工説明書にはこの記述はなく、自分でこの構造を見て理解しました。購入前にこのことを知っていたら、一昨日の有孔板の取付は行っていなかったと思います。
 チューオーさん、せっかくの優れた特徴をなぜ商品説明に入れないのですか?



 今日はサイディング張り2日目で手慣れていたはずですが、1日かけて張れたのは左写真の東壁の下まででした。
 結局、建築の精度は数oの誤差はつきものなので、各部の施工ごとに寸法を確認し、個別に加工する必要があり結構時間がかかるのです。
 この調子だと外壁工事にあと3日はかかりそうです。



(3)サイディング張り-3(東壁) (2012年07月01日)
 引退してからは毎日が日曜日なので、日曜日の今日も朝から作業をしました。
 10日ほど雨の降らない日が続いたのですが、今日は午後から雨で、サイディング張りはここまでで終わりにしました。(その後は雨の中玄関のドア枠の取付を行いました。)
 妻壁の上部の三角地帯は当初サイディングを張るつもりはなかったのですが、設計時点でサイディングは12段張る予定だったのが、11段で済んでしまったため、6枚余る計算になります。
 12段が11段になった理由は、スターターの高さを2,3p下に考えていたのと、鼻隠し板の幅を150oから210oに変えたためです。この変更をサイディングの枚数評価に反映していませんでした。
 余った分をこの三角地帯に張れば全面同じサイディング張りになり、設計ミスが功を奏する結果になりそうです。
 (このサイディングはホームセンターの都合により発注に手間と時間がかかったので、追加の購入などする気がしませんでしたので。)





(4)サイディング張り-4(北壁) (2012年07月02日)
 昨日の雨で北壁の透湿防水シートの下半分に水滴がついていたため布で拭き、午前中はサイディング張りは行なわないことにしました。
 その間に、昨日取り付けた玄関のドア枠周りの胴縁張り、妻壁上部の縦胴縁追加、妻壁の軒天境界に「通気見切縁」の取り付けなどを行いました。

 午後からは北壁も十分乾いたので、サイディング張りを行いましたが、北壁の吸排気口がある位置の手前までで時間切れとなりました。



 左上写真は北西から、左写真は北東から見た状態です。

(5)サイディング張り-5(北壁&西壁) (2012年07月03日)
 トイレの排気口の穴あけを以下の手順で行いました。
 @サイディング板を窓枠の部分を切り欠き壁にはめ込みます。
 Aその状態で、家の内側から排気パイプの内側をペンでなぞってサイディングの内面に円を描きます。
 Bサイディングを外して作業台に持ち帰り、円の中心を出します。
 C円の中心に6o径の穴を電動ドリルであけます。
 Dサイディングの表面に自由錐で「パイプの外形+2o」の穴をあけます。
 ところが、Dが全くうまくいきません。自由錐はサイディングの表面に傷をつけるのですが、穴をあけるには至りません。
 仕方がないので、ディスクグラインダーで円周を慎重になぞり、表面が薄くなったところで、カッターをズブズブ突き刺して切りだすことに成功しました。
 右写真は最初の穴をあけるために総動員した道具です。



 トイレの排気口にサイディングをはめ込んだ状態です。一応ぴったりはまっています。




 次に洋室の吸気口の穴あけを@~Dの手順で行いましたが、自由錐が全く切れません。刃を見たら先端の2o程が完全にすり減って平らになっていました。
 トイレの排気口と同じことをやっていたのでは時間がかかるので、ホームセンターに行って自由錐の替え刃を探しました。全く同じものは見つかったのですが、店員によると、「ガルバリウム鋼板は表面はアルミ合金だが、中身は鉄なので、アルミ用の刃ではだめでしょう」とのことでした。
 鉄板用の自由錐も売っていましたが、新規に買うのも馬鹿らしいのであきらめて帰ってきました。
 帰ってから、ジグソーの替え刃セットを見たら金属用のものがありましたので、それを使ってみところ、非常に楽に切断できました。
 
 右の写真は最初ディスクグラインダーでジグソーの刃を入れる穴をあけ、その後ジグソーでカットしているところです。



 このやり方で、クロゼットの排気口もあけ、北壁張りが完了しました。



 ようやく最後の西壁に着手しました。
 下から3段目のサイディングに屋外防雨コンセントを取り付けました。
胴縁の左側に配線を通す開口部があり、当初はそこに付ける予定でしたが、サイディングのつなぎ目にかかるので胴縁上の上方に移動しました。そのために胴縁の左側をノミで斜めに切り欠き、電線とアース線が通るようにしました。サイディングにはディスクグラインダーで小さな穴をあけてあります。

 この作業をしているとき、ふと、そう言えば電力量計を北壁に付けるべきだったことを思い出しましたが後の祭り。配線を外壁上に行えばこれからでも北壁にできますが、2次側の配線は壁の中を通して配線したかったのです。したがって、結論は「西壁の左端に付ける。」です。
 雨も降ってきたのでサイディング張りはここで中止し、東北電力にいろいろ相談に行くことにしました。

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(6)サイディング張り-6(西壁) (2012年07月04日)
 昨日電力量計の取り付け台、SVケーブル(8mm2-3C)、片サドル(ケーブル固定用)を買ってきたので、朝から配線と取付を行いました。
 電力量計は下地は無理に作らなくても良いとのことでしたが、金属サイディングはそれほど頑丈ではないので、透湿防水シートを切開して左写真のような枠を取り付けて配線した後、防水シートでふさぎました。その後2本の縦枠の上に胴縁材を釘で固定し下地としました。
 SVケーブルは13o径の穴をあけて壁パネルを通しましたが、太くて重いので、枠の中にもう1段穴を通して壁の内部で動きにくいようにしました。



 左の写真は本日の作業終了時の西壁の状態です。外壁工事は今日も終わりませんでした。

 壁の左に電力量計取り付け台を取り付け、右上に玄関灯の電線とアース線を引きだしています。玄関灯は屋外防雨コンセントと同様、胴縁上に取り付けるようにしています。
 玄関灯はネットで安いものを手配したのですが、在庫なしで納期1か月以上かかっています(7月下旬納入予定)。そんな製品はネット販売しなければと思いますが、アマゾン以外は長納期の製品が結構あるようです。

(7)サイディング張り-7(西壁&東壁上端) (2012年07月05日)
 最後に残っていた東と西の妻壁上部の壁張りを行い、7日目にしてようやく外壁の完成を見ました。
 四隅には出隅カバーを付け、壁の端部を隠しました。

 


 窓中央の上下には目地カバーを付け、壁の切れ目を隠しました。

 これで足場の必要な作業は軒樋と換気扇の取り付けが残っているだけです。(アンテナはしばらく取り付けない予定。付けるにしてもこの辺は電波状況がよく屋根上でなくてもOKです。引込線工事は業者に任せます。)
 足場は7月末までの契約ですが、撤去を少し早めてもらうかもしれません。玄関ドアを取り付ける(開閉する)ことができないからです。

 とりあえず、家作りの作業はしばらく休みます。







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