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軒天張り

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● 概要




 この工程では、破風板と鼻隠しの内側の軒下の天井に、ケイ酸カルシウム板を張ります。

(1)横桟の取り付け
 ・ 胴縁の上に軒天板を張るための桟を取り付けます。

(2)軒天板の貼り付け
 ・ 鼻隠しと横桟の下面に軒天板(ケイ酸カルシウム板)を貼ります。
 ・ 軒天板は4隅に通気孔の開いているものを使います。
   (通気流は壁内通気層および軒天通気孔→小屋裏経由で上昇し、
    換気棟から排出されます。)
  (実際の施工では、有孔板は東西の軒天頂部の1間幅だけにしました。
   排気を主目的にした構成です。)



● 必要部材 (実績の詳細は「建築コスト」参照)
No. 項目 区分 機器・材料 数量 単位 備考
1 軒天張り 桟木 全長23mx2 角材 36x36x3960o 13  
2  〃 軒天板 450o幅x全長23.5m ケイ酸カルシウム板 5x910x1820o 6  
3  〃  〃  〃 (孔付き) 1
4  〃 固定具 釘 N75 130 @20cm
5  〃  〃 スクリュー釘 25o 100  
6  〃  〃 ジョイナー 0 ケイカル板の固定用。採用せず。



● 作業の実施状況
(1)軒天下地張り-1 (2012年06月24日)
 透湿防水シート張りで夕方になり、中途半端な時間が余ったので、軒天を張るための下地角材を鼻隠しに取り付けました。
 先日の大工さんからのアドバイスで、軒天は内側に15o程隠した方が見栄えが良いとのことでしたので、鼻隠しの下端に24o厚の桟木を数か所ビス止めし、その上に野縁(36x36o)を置いて50oのステンレス釘で外側から固定しました。(桟木はその後取り外しました。釘とビス跡は後で塗装します。)
 24o奥にしたので、厚さ5oのケイ酸カルシウム板を張ると、19o内側になります。




(2)軒天下地張り‐2 (2012年06月26日)
 鼻隠し側は野縁材(36x36x4000mm)を取り付けましたが、壁側は基礎工事で使った桟木(24x48x4000mm)の廃材を使うことにしました。
 水平器で水平位置を出し、小さな角材をビス止めしてその上に桟木を置いてからN50釘で固定しました。



 破風にも野縁材をカットして横木と縦木を取り付けました。





 破風の壁側には短い横木を取り付けました。
底面と側面にケイカル板を張ります。



 破風板の傾斜面にも野縁材を付け、妻壁側には母屋・棟木をよけてカットした桟木を野縁材と並行に取り付けました。
 その後、鼻隠しと破風板の内側(野縁材までの部分)と釘を隠すために水性塗料を塗りました。
 これでケイカル板を貼る準備ができました。

 これだけの作業に5、6時間かかりました。ゆっくり作業していることもありますが、現物合わせで採寸、材料カット、位置合わせ、クランプで固定、釘打ちといった作業を足場に上ったり、下の作業台で加工したりしていると結構時間がかかります。足場の上り下りは20回くらいは行っていると思います。

 今日室内ドアが入荷したので、明日はケイカル板張りにすべきか、中断している室内作業を先にするか迷っています。



(3)軒天張り (2012年06月27日)
 やはり軒天張りを行うことにしました。
まず最初に一番単純な鼻隠しの中央部から始めました。
 ケイカル板のカットは電動のこで行いましたが、細かい粉じんが飛散するので防護メガネとマスクをしました。しかしメガネは息で曇って見えなくなるので、マスクは外し、息を止めてカットしました。
 ケイカル板の留めつけはホームセンター店員のアドバイスをもとに、2o径の下穴をあけて25o長のスクリュー釘で行いました。下穴をあけなくてもケイカル板が割れることはありませんでしたが、結構抵抗が大きいので下穴をあけるのは正解でした。
 最初の釘1本を打つ時は、右写真のように片側に桟木をビス止めして支え、反対側の中央に打ちます。それにしても軒天の釘打ちは不自然な姿勢で、下から上に打つので非常に疲れます。途中から低い椅子を足場において座って作業したら少しは楽になりましたが、釘打ち機を使う大工さんに比べたら効率は10分の1以下と思います。



 鼻隠しと破風板の交わる角の部分は少し複雑なため、現物合わせでケイカル板の形を合わせるのに時間がかかり、結局1日かけて鼻隠しの下の水平部しか張ることができませんでした。
 また、ケイカル板の接続部はジョイナーを使う予定でしたが、ホームセンターに売ってなかったのと、ジョイナーなしでもそこそこきれいに仕上がるので使いませんでした。
 まだ未完成ですが、下から屋根を見上げた時に軒天の白さがくっきり映えて引き締まった印象を受けます。(写真は暗くなってから撮影したので良さがわかりません)







(4)軒天張り完了 (2012年06月28日)
 午前中いっぱいかかり、ようやく軒天張りが完了しました。
 破風板の内側の垂直面と傾斜面は幅が同じ板を張るだけであるのと、立位で作業できるので前日よりはずっと楽な作業でした。なお、傾斜面の頂部の幅1間分は有孔板を使いました。
 これは換気棟と同じく、壁面からの上昇気流を排気するのを主眼としています。換気棟がなく有孔板だけで対応する場合は、吸気の役目も担っていますので、鼻隠しの下面や、破風板内側の斜面の途中に置くケースが多いようです。
 また、ネットで見たケースでは有孔板の内側に網を張っていましたが、面倒なので採用しませんでした。小さな虫除けと思いますが、そうそう虫も好んで屋根裏に入ってこないのでは?
 書斎小屋はあくまで壁通気工法にこだわった作りと言えます。(効果がどう出るかはわかりませんが、納得ずくの作りです。)




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