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書斎小屋のデザイン検討

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● 設計コンセプト

旧母屋の跡地に書斎小屋を建てるにあたっての基本的な考えかたは以下の通りです。
  1) 南の窓から南庭を、北の窓から北庭と畑を眺めながらくつろいで過ごせること。
  2) 暑い夏と寒い冬を快適に過ごせる断熱性能を有すること。
  3) 母屋と書斎小屋との行き来が楽なこと。
  4) 自分のDIY能力で確実に完成できる工法と構造であること。
  5) 建具、電気器具を含む総費用が200万円以内に納まること。

 家を作ろうと考え始めた最初のイメージは私がメンバーだったゴルフ場の東屋でした。これは六角形をした平屋の売店で、一つが入口、奥の三方が窓で、見晴らしの良い開放的な建物でした。中心に柱がありこれで屋根を支えていました。写真を撮ってきていろいろ検討をしてみましたが、この形は面積と強度を確保するのが難しいことがわかり断念しました。
 その後家作りの基本を学び、自分で作れる範囲で可能な形を色々検討した結果、「自分でわが家を作る本」の作者が作られた小屋を大いに参考にさせてもらい、単純な切妻作りに落ち着きました。
 着工を延期することにしたので、下記のようないろいろな案を作ってみました。市役所の建築課に聞いたら、修正しても竣工時に修正図面を提出すればよいとのことでした。
 2011年末時点では第4案に落ち着きそうです。

● PowerPointでデザイン検討
 JW-CADで設計図を書けるようになる(2010年秋)までは、会社のプレゼンでよく使っていたMicrosoft PowerPointでDIYの設計図を書いていました。
 ゴルフ場の東屋(売店)を参考にしたデザイン、大きなホームセンター内のモデルハウス、インターネットで出会った「日曜大工で家を建てる」などを参考にしていくつかの案を考えてみました。下記はその一部です。
 最終的には案Dに落ち着きました。



案A(6坪): ゴルフ場の東屋と同じ構造です。東屋では奥が売店でしたが、この案では真ん中にテーブル、奥にソファーベッドを置き、人が気軽に集まれるような小屋を考えました。


案B(8坪): 案Aは部屋の面積が狭いので、収納やトイレを外側に張り出す形にしました。
 入口は冬の寒風が入らないように扉を二重にしました。

 東屋の内部、外部の写真を撮って、構造を検討しましたが、面積が狭いのと、強度を確保するのが難しそうなので、案Aと案Bはあきらめました。





案C(11坪): ホームセンター内にあった建材や建具などのモデルハウスとほぼ同じ間取りです。
 屋根裏や配線も見える形になっていましたので、これを真似てそのまま作れる感じでした。



案D(11坪): 「DIY 日曜大工で家を作る」の「DIY 小屋作り」を参考にして作った案。
 これを見て「自分で作る」ことに対してかなりの自信を持つことができました。


 






● JW-CADで詳細設計 & バリエーション検討
 デザイン案を検討の結果、DIYでの実現性が高いと判断できた案Dに決定しました。
 この案Dを実現するために詳細な設計図が必要です。そのために、JW-CADというフリーソフトを習得する決心をしました。引退後CD/DVD付の参考書を数冊買いこみ、とにかく自分で図を書く練習を繰り返した結果、2か月程度である程度使いこなせるようになりました。
 
 そこで、建築確認申請に必要な配置図、平面図、立面図、矩形図/断面図、伏図など、および、実作業時に必要な図面(基礎断面図、電気配線図など)、計約20種を作成しました。

 建築確認申請は無事承認を得ましたが、東日本大震災の影響で工事を1年延期することにしました。時間に余裕ができたので、部材の見積もりや、施工方法の調査などを行った結果、コストおよび作業量などが当初の想定よりかなりオーバーすることがわかりました。

 そこで、いろいろバリエーションを検討した結果が下記のとおりです。

 2011年末時点では第4案の洋室14畳版で行く予定でしたが、その後の検討でコストが想定を大きく超えるため、第4案の洋室10畳版に変更しました。(2012年3月22日記)



【建築確認申請版】
第1案(11坪): 建築確認申請で承認を得た平面図です。
 8畳二部屋のうち、一部屋を書斎、もう一部屋を客間にする案です。

 図において、▲は構造用合板を張った耐力壁、△は筋交いによる耐力壁です。

 この案で費用を見積もると、250万円はかかりそうでした。



第2案(8坪): 第1案の詳細を詰めていくとだんだん作業が大変であることや、コストが予想以上にかかることがわかってきて、一部屋で妥協しようかという気になってきました。
 ドアや窓などの建具およびエアコンなどのコストが意外に大きいのです。



第3案(8坪): 第2案は壁量計算では問題ないものの、構造的にバランスが悪く地震の横揺れに弱そうに感じたので、左右対称な形に修正しました。
 公共の排水升が右斜め上の位置にあるので、トイレを右側に置いたほうが下水工事費が安くなることも利点です。



洋室14畳


洋室10畳(最終決定版)


第4案 【最終決定版】
第4案(10坪): 第3案は収納が少ない、縦方向の耐力壁が少ない、12畳では少し狭いかなということで、クロゼットと部屋の面積を拡張しました。 家は広さのファクターが非常に重要なので、後悔しないためには少しでも広くしておいた方がよいと考えました。





2012年3月22日修正:
 2012年春の着工を目指して詳細を詰めたところ、コストが100万円オーバー(300万円超)の見通しになりました。
 金は何とかなるとしても、目標との乖離が大きすぎるので、第3案との折衷案に変えることにしました。
 この変更によって書斎機能が損なわれるわけではないし、省エネの面ではメリットがあるということで妥協します。



第5案(11坪): 第1〜4案には浴室はなく、母屋の風呂を使うことを前提にしていますが、私が亡くなった後、関東地方にいる息子たちはめったに来ない可能性があるため、この部屋を独身アパートとして貸す想定をして考えた案です。
 半坪サイズのシャワーユニットを増設できるようにトイレの面積を2倍にし、洗濯機置き場も用意しています。
 その後、死んだあとのことまで考えるのはやめにしました。





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