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コンクリート敷設

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● 施工の経緯と方針
 暇になってDIYで色々な作業を日常的に行っていると自分の作業場所が欲しくなってきました。
最初は60p幅くらいの作業台を作りそれを地面において作業していましたが、効率は悪いし、道具や木材が汚れるので、より広く、作業性の良い環境が欲しくなりました。大きな作業小屋があればベストですが、それは当面無理なので、とりあえず、トイレと台所のわきの屋外スペースにコンクリートを張ることにしました。

 コンクリート敷設作業は、側溝と基礎の間をモルタルで埋める経験をしていますが、今回の2畳半ほどの広さを7p程度の厚さのコンクリートで覆うのは作業量はもちろん、平面度や仕上の技術など要求されるレベルが違いました。

 この経験は、計画している書斎小屋の基礎を作る際に大いに役立つと思います。むしろ、この経験をしていなかったら、書斎小屋の基礎作りは失敗するか、施工の品質が不十分になる可能性大でした。



● 施工工事
(1) 施工前の状態 (2011年4月7日)

右上: 家の増改築時の状態 (2007年11月30日撮影)

 中越沖地震の後、母屋を解体撤去して地面が荒れている上、日本海側特有の冬の悪天候続きで土がぬかるんでいます。







右下: 北庭の状態 (2011年4月7日撮影)

 家の増改築後、地面の均し、庭石・庭木の配備、地面表層への砂の上積み、排水溝工事(2008年5月)などの整備を行いました。

 右の写真は、2011年5月に芝を張る前の状態です。庭石の奥にあるのはそれまで使っていた作業台です。










(2) 型枠作り (2010年5月14日)

 型枠はコンパネをカットして 幅180p x 奥行き120p x 深さ10p の枠を二つ作り、並べました。二つの枠の間にはコンパネで作った細長い板を挟みました。これは型枠を外す時に枠板の逃げ場をとるためです。

 枠の上面は右奥の排水溝に雨水が流れるようにゆるい傾斜を付けてあります。

 枠は地面に掘った溝に入れ、コンクリートの厚さが5p〜7p位になるように内側の土を削り取りました。



 型枠内側の地面を削った後、砕石と砂を敷いて平らにしました。
その後、コンクリート上面(モルタル)の平面を保つために、型枠の対角線に水糸を張りました。
 この作業場所は作業台と人が載るだけですので、鉄筋による補強は省きました。




(3) コンクリートの施工 (2010年5月14日)

 コンクリートは容量比で ポルトランドセメント1 : 砂2 : 砂利6 の割合で調合しました。
 右下の練船は容積85リットルのもので、この工事のために新調しました。内側にある小さい練船はそれまで使っていたもので、今回は練ったコンクリートを運ぶために使いました。

 このコンクリート練りはきわめて重労働で、手作業で施工できるのは今回の面積が限度と感じました。
 コンクリートの厚さは5p位で、その上にモルタル2p位を塗るので、枠の天面まで約2pを残してこの日の作業を終わりました。





(4) モルタルの施工 (2010年5月15日)

 モルタルは ポルトランドセメント1 : 砂3 の割合で調合しました。
枠の対角線に張った水糸を基準にしてモルタルを約2cm厚に塗りました。
 後で知ったのですが、表面を平らにするには少し乾いた時点でコテで仕上をすべきでした。表面が柔らかい状態で平らに見えても、乾くと凸凹が出てくることがあるようです。
 今回、仕上はほうきで掃いたのですが、玄関用のほうきを使ったため荒すぎてかなりの凸凹がついてしまいました。 あとでプロの作業を見る機会が有りましたが、専用の目の細かいほうきを使っていました。
 また、水糸を表面に沿って張っていたため、モルタルが乾いた後に水糸の跡がついてしまいました。




(5) 完成 

右上: 型枠を外した後、ふたつのブロック間にモルタルを詰めて一応完成しました。
 しかし、排水溝との間の地面がむき出しで見苦しいため、写真のように土の表面を覆うようにモルタルを張りました。(2010年5月24日)

 手前の部分の色が濃くなっていますが、これはセメントと砂を混ぜ合わせた状態でバケツに数日保存しておいたものを水で練ってモルタルにしたものです。ちょっとした施工条件の違いで、これほどの差が出るとは一つの発見でした。


右下: コンクリートの敷設が終わったので早速作業台を作りました。

 この作業台は天板がほぼ1畳大で、合板を置いて作業できます。また、天板の一部(白っぽく見える所)を外すことにより、木材の両端を台に乗せたまま、この溝にそって電動のこぎりで切断することが可能です。(2010年5月24日撮影)






 芝生を張り、作業場所を整備したことにより、DIY作業環境が格段に良くなりました。右の物置小屋の左側は道具の収納庫になっていますので、必要な工具を適宜持ち出して作業することができます。(2011年6月30日撮影)
















(6) その後の改良 

 作業台の椅子を4つに増やしたら、片側が狭くて座りにくいため、作業面を台所側に約30p拡張することにしました。
 側面の型枠はジグソーで土の面に合わせて切り、排水溝側は合板をつなぎ合わせ、排水溝と家の基礎を利用して固定しました。
 また、今回は面木を使ってモルタル上面の角をきれいにしました。
(2010年11月23日施工)




 数日養生して型枠を外したところです。(2010年11月27日撮影)

 モルタルの扱いに慣れたこともあり、最初に施行した部分との差が際立ってしまいました。







 排水溝側の型枠を外した側面の写真です。(2010年11月27日撮影)
 穴(ジャンカ)だらけでいかに下手な施工かが一目瞭然です。モルタルを型枠に入れたときに十分な圧力をかけなかったためですが、一度失敗してみないとわからないものです。
 書斎小屋の基礎を作る前にこの経験をしておいて大正解でした。


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