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排水溝工事

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● 施工の経緯と方針
 家は日本海側の沖積平野にあり、敷地は深く掘ると粘土質になっています。中越沖地震後に母屋と土蔵を解体した時、雨が降ると大型のユンボのキャタピラが地面に10〜20p潜り込む程でした。
 この粘土質と、古くからある家のため敷地が低いことにより、雨水の排水がよくない状態でした。(隣の家は新築するときに敷地全体を2,30p以上かさ上げし排水を良くしています。)
 そこで、2008年の5月連休に家の東側に排水溝を作り(の右側参照)、雨樋と周りの地面からの雨水を市の下水道に排水するようにしました。
 やってみないとわかりませんが、穴を掘る作業は非常に重労働です。この経験もあり、2010年にユンボ等の小型車両系建機(整地等3t未満)の運転資格をとりました。



● 施工工事
(1) 工事前の状況 (2008年5月3日)

 家の改修・増築工事は中越沖地震が起こった2007年の年末に着工し、冬の間に完了しました。
 この時期は日本海側では雨や雪が多い時期のため、秋のうちに工事をしてほしかったのですが、大工さんが地震特需で多忙であったため、年末まで着工がずれ込んでしまったのです。

 正月に帰省してみたときは工事現場の地面は泥沼のような状態でした。施工の品質が心配でしたが、3年たった現時点では特に問題はないようです。

 地面の表面はユンボが動き回ったため凸凹で、粘土質の土に瓦礫混じりだったため、改良の必要がありました。
 ところがちょうど良いタイミングで、親戚の家で庭の砂地を固い土に入れ替える工事を行うことになり、不要となった砂約50トン(4トントラック13回分)を安く譲ってもらいました。

 右の写真は砂を撒いてかなり改良した状態ですが、家の周縁は凸凹して排水が悪い状態にあったので5月連休を利用して排水溝を作ることにしました。

上: 玄関左前方より

下: 玄関右前方より









(2) 穴掘り (2008年5月3-4日)

 土が粘土質で石ころなども多く混ざっていたため、クワやスコップによる穴掘り作業はまさに重労働でした。

 側溝と地下パイプの全長は約20mあり、緩やかな傾斜をつけることが最初の難関でした。参考書には、傾斜は排水管は3%、排水溝は1%程度必要とありますがこれを適用すると 400px3% + 1600px1% = 28p も必要となります。現実にはこれだけの傾斜は取れないのでこの半分程度で施工しました。
 写真にある缶とホースで水平の基準を設定しました。



 玄関廻りの穴を掘っているところ。
 U字管は90o幅、排水管は100mm径を採用しました。
(最初はこの一段上を考えていたのですが、作業量が大幅に違うことがわかり修正しました。結果的にはこれで十分でした。



 玄関から排水路と接続する雨水枡までの穴を掘っているところ。

 


(3) 排水管とU字溝の設置 (2008年5月5日)

 穴掘り前に張った水糸を基準に排水管とU字溝を設置していきます。
 最後の直線を排水管(地中)にしたのは落差を確保するためと、排水路への接続を容易にするためです。
 最初にふたつの雨水枡を設置し、その間に100o径の排水管でつなぎます。



 その後、低い方から高い方に順にU字溝を設置します。勾配は水糸を基準にしますが、非常に緩い傾斜なので、U字溝ユニット毎に水平器を当てて傾いていることを確認しながらつないでいきます。



 玄関前のU字溝です。直角に曲がるところは、下図のように雨水の流れ込む方の横壁をディスクグラインダーで切欠きます。 

  



 U字溝をすべて設置後、市の排水路への接続を行います。
右写真の穴の右方に公共枡があり、写真の雨水枡から公共枡をエルボで曲げた排水管で接続しました。







(4) 穴埋め&仕上 (2008年5月6-7日)

 設置完了後、穴を埋め戻し、周りを砂で覆って見栄えをよくしました。


 排水管を埋めたところです。奥の雨水枡に家の裏側の雨樋の水が直接流れ込むようにしています。



 玄関の脇の側溝には玄関屋根の雨樋の水が流れ込んでいます。



 玄関の前の側溝はグレーチングをかぶせるとともに、踏み石を置いて目立たなくしています。



 サンルームの軒下の排水溝。
この排水溝を作ったときはサンルームの屋根には雨樋がなかったため雨水が全体に流れ落ちていましたが、その後雨樋をつけ、その排水口を玄関近くに付けたため、これは排水溝としての必要性が低下しました。
 ただし、2011年に雪囲いを作る時に、その台座の固定用として利用することができました。



(5) その後の改良

 玄関ポーチを左に拡張して安全性を確保しています。(2010年10月)
 その後、U字溝と家の基礎との間は土で覆っていましたが、草が生えて見苦しくなるため、モルタルで覆いました。 (2011年4月5日)



 その後、玄関わきの排水溝に接して作業場(大工作業など)をコンクリートで作りました。(1次工事完了:2011年5月18日、拡張工事完了:2011年11月27日)







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