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墓の地盤改良

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● 概要 
 昨秋(2015年11月)墓の松の木を伐採しましたが、その際、地盤のコンクリートが所々でひび割れて草が生えているのが気になっていました。このひび割れは2004年の中越地震、2007年の中越沖地震、2011年の東日本大震災によってできたものです。
 墓の地盤は5,6pのコンクリート層の上に、黒い玉石を混ぜた化粧コンクリート2,3p程を張った上等なものでしたが、ここ数年は無残な状態になっていました。人がせいぜい2,3人乗るだけなので、まさかあのような大地震が続けて起こることは想定しておらず、コンクリート内の鉄筋は施してなかったのです。
 そこで、年が明けた2016年4月に松の木の根元の処理と、地盤の改良作業を行いました。

 今回行った地盤の改良は、既存の地盤のコンクリートを破砕して砕石を作り、それを墓とその周囲に敷いて転圧した後、墓の中に防水シート(防草目的)を敷き、その上にガーデン用の砂利を敷きました。(2016年5月3日更新)





  ●松の木の根除去 2016年4月18日
 松の木を伐採してから一冬約4か月経過し、根元の木は水を吸い、もともと枯れていたこともあって処分しやすい状態になっていました。そこで、マサカリと平タガネで木を縦に割り、さらに平ノミで細かく割れ目を入れました。その後、のこぎりとノミで根元を小刻みに切り取りました。

 
松の木の根除去開始時の状態 根を平タガネとノミで細く割ったのち、のこぎりとノミで切断して除去。 根の切りくずを処分して、コンクリートの破砕を開始。(翌日:4月20日)








  ●コンクリート地盤の破砕&除去 2016年4月20日〜4月22日
 墓内のコンクリートは剥いでみたら10p近くの厚さがあり、廃棄物として処分するには結構な費用が掛かります。そこで、再利用する方針に変えました。剥いだコンクリートを破砕して砕石にし、それを墓内と周囲に敷いて転圧して固めることにしたのです。
 しかし、この作業は結構大変でした。地面に敷くのに適当な大きさに砕くには硬い石を台にしてハンマーで強くたたく必要があります。このために4ポンド(1.8kg)のハンマー(1,450円)を購入しました。結構重労働で、1日3,4時間作業すると疲れるので、3日かかりました。
 できた砕石は袋に詰めて一輪車で運び、農具小屋に収容しておきました。

 
屋敷から自然石を持ってきて台とし、4ポンドのハンマーでコンクリート塊をひたすら叩き割りました。

できた砕石は片手で持てる程度の重さに抑えるため、布袋に半分くらい入れ、農具小屋に運びました。 二日目、三日目も同じ作業の繰り返しです。こぶしの3分の1以下の大きさにするため、飛び散った大きい砕石を集めてさらに砕きます。






灯ろうの周りのコンクリートを剥いだら不安定になったので倒しました。 右の小さな墓の周りのコンクリートを剥いだらこれも不安定になりました。 砕石にするとまたボリュームがごっそり出て、農具小屋には30袋近くの採石がたまりました。






 
●墓の内側及び周囲の整地 2016年4月23日
 コンクリートの破砕を完了した翌日、墓の周囲の土を耕運機で耕しました。耕運機にはスパイラルローターをつけて表面を浅く耕し、その後、レーキで平らに整地しました。

 
   墓の手前から周囲を耕運機で耕した状態。    墓の裏側から見たところ。    レーキで土を移動して全体を水平にならした状態。  
   
   
   
 


  ●灯ろう及び墓の修理 2016年4月24日
 コンクリートをはがした結果、灯ろうと右の小さな墓が地面からはがれて不安定になったため、再設置を行いました。その方法としては、底面の地面を数p掘ってモルタルを敷き、その上に灯ろうと墓石を置きなおし、水平器を使って水平・垂直を調整しました。モルタルを挟んだのは地面との隙間を埋めて密着度を高めるためです。
 それから左右の小さな墓は、塔の部分が土台と接着していなかった(地震ではがれた?)ため、石用の接着剤で接着しました。

 
右の墓は土台部が不安定だけでなく、塔部の接着がはがれていました。 灯ろうの底の地面を4,5p掘り、平らにしました。
水を加えるだけでモルタルになるインスタントセメント(1袋498円の約1/3使用)を敷きます。






モルタルの上に灯ろうを立て、水平器を使って水平・垂直の調整をします。 右の墓の土台も灯ろうと同様モルタルを敷いて水平に再設置しました。その後、塔部を接着しました。 左の墓の塔部も土台と密着していなかったので、石用の接着剤で接着しました。








  ●砕石の敷設&転圧 2016年4月25日
 整地が終わったので、砕石の敷設を行いました。砕石は30袋近くにもなり、車で3回に分けて運びました。
砕石を敷く範囲は決めていたのですが、どのくらいの量撒けるかわからないため、袋のまま分散配置してから中身を空けました。プレートは書斎小屋建築時に使ったものと同じ(45sタイプ)ですが、思ったほど転圧力が出ず、砕石の埋め込みは十分とは言えませんでした。もう少し細かく砕くか、土が柔らかい時に敷設すべきだったかもしれません。
 いずれにしろ、当初の目的は雑草を抑制し、外観を改善することなので、一応実現できたと思います。
 ただ、雑草は必ず出てくるので、適宜除草剤を散布する必要があります。

 
   整地が終わった状態(前日)  農具小屋から墓地のわきの道路まで車で砕石を運搬。    車から墓までは一輪車で運び、周囲に均等に配置。
 

 

 

 
 砕石を敷き詰めた後、プレート(転圧機、レンタル料約2,000円/日)で表面を平らにならします。3,4回転圧しました。(誤って魚眼撮影)  プレートを使えない墓の裏側は、古い柱材を上から落とし込んで転圧。(誤って魚眼撮影)    プレートの積み下ろしで腰を痛めないよう、2x4材でガイドを事前に用意しておきました。(誤って魚眼撮影)
 

 

 

 
   墓内は砕石を薄く敷きました。この上にコンクリートを敷設するかは未定。    正面から見るとすっきりしました。    裏側から見た状態。  
 

 

 

 
  ●防草処理&庭砂利の敷設 2016年5月3日
 砕石を敷いた状態で1週間ほど経ちましたが、今年の5月連休は孫と会えないことになったので暇を持て余し、墓の内側に庭用の砂利を敷くことにしました。砂利はホームセンターで10種類以上展示してありましたので、比較的小粒の薄い緑がかったものを選びました。袋に梱包されている状態では湿気があるため確かに緑がかった色なのですが、実際に敷いて乾燥した状態でみると白さが目立ち、思惑が外れました。費用は15kg入り(@598円)16袋で、9,568円かかりました。
 防草シートは書斎小屋を作った時に購入した防水シート(地盤にコンクリートを敷く前に敷くビニールシート)が余っていたのでそれで代用しました。風が強かったので、シートを張るのに手間取りましたが、一応全面に敷き詰めました。
 数年は雑草は大丈夫と思いますが、シートの端と墓の周囲はやはり除草剤の散布は必要です。
 
 
   防草シートは少し大きめのものをふちで折り曲げて敷きました。風があったので、狭いところは手間取りました。    ホームセンターで最初12袋買ってきましたが、少し薄いところがあったためあとで4袋追加しました。    防草シートを押さえながら、前から裏へ順次砂利を敷き詰めていきました。  
 

 

 

 
             
  ●墓全景 BEFORE / AFTER
 松の木を伐採し、地盤を改良した結果、見栄えはかなり良くなりました。今年は安心して墓参りできます。
 今回の改良では墓の内側の地盤は砕石をまいて転圧した上に、防草シートを敷き、庭砂利を敷き詰めました。砂利式のほうがコンクリート敷設よりも楽ですし、将来さらに改造するにしても楽に対応できます。
 数年はこれで大丈夫ですが、墓の外枠が地震でかなり劣化しており(一部)、将来全体を作り直す可能性も残っています。
 
 
 
BEFORE (2015年11月11日撮影) AFTER (2016年5月3日撮影)

 

  
 
墓の蜂の巣除去