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宅建合格体験記

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● はじめに
 ちょうど1年前(2012年11月頃)に宅建(宅地建物取引主任者)資格の取得を決意し、学習を始めましたが、何とか一発で合格することができほっとしています。引退して暇を持て余している身なので勉強する時間は十分にあり、受かって当然と言えるかもしれませんが、自学自習でしたのでモチベーションを維持するのが大変でした。

 また、合格したとはいっても合格点33点に対し、得点34点という薄氷の合格でした。このボーダーライン近辺には1点当たり数千人がひしめいており、合格発表までどちらに転ぶかわからない不安な気分を味わいました。
 したがって、合格者の中では多数派に属する身なので、私の体験は余裕をもって合格した少数派の人のものよりはより多くの人の参考になるかもしれません。

 宅建試験は約6倍の厳然たる競争試験であり(2013年の合格率は15.3%)、なめてかかったら合格は難しいと思います。冷やかしで受ける人もいると思いますが、大部分は自分の職業人生の役に立てるべく真剣に取り組んでいると思われますので。私は7月から8回の模試を(自宅で)受験しましたが、最初の4回は合格圏外で焦りました。8月以降の追い込みで何とか合格レベルに達したと思っています。 

 この経験を踏まえ、今後受験する人の参考になればと思い、この1年間の学習体験をご紹介したいと思います。


     内容  宅建受験の目的
宅建受験学習-1: 基礎学習   2012年11月ー2013年2月
宅建受験学習-2: 過去問演習 2013年3月ー2013年6月
宅建受験学習-3: 模擬試験   2013年7月ー2013年9月
宅建受験学習-4: 直前対策   2013年10月
宅建本番試験:           2013年10月20日 13:00-15:00
1年を振り返って
今後について
受験生へのアドバイス

その後の作業:  宅建資格登録  2013年12月ー2014年2月
   

● 宅建受験の目的
 これはズバリ宅建業を開業するためです。ただし、営業期間は2年くらいを想定しています。
というのは、販売対象物件が自宅(別荘)の北にある畑地と東にある休耕田の土地に限られるからです。これを4-5区画に分筆して宅地化し、初年度に畑、翌年度に休耕田を販売する予定です。完売したら即廃業します。

 畑と休耕田は当初、家の周囲が開放的で見晴らしがよいなと思っていたのですが、実際に住んで管理してみると年に数回は草刈りをしなければならず、結構負担に感じるようになってきました。また、周囲に人家があったほうが、留守の間の監視がきくし、町内の活性化にも貢献できるのではないかと考えるに至ってきました。

 土地を現況のまま業者に売って、分筆・宅地化・販売は業者に任せる手もありますが、数年前に近くの業者に打診したらあまりの低額(埼玉の自宅近辺の土地価格の10分の1以下)に衝撃を受け、自分で宅地化して2倍以上の価格に引き上げることを考えた次第です。

 なお、3年前(2010年)に亡くなった母が約20年前に宅建資格もないのに(必要性を知らなかった)、田を埋めて宅地化し、約100坪 x 5区画に分筆して業者の仲介で販売したことがありましたが、そのころは坪10万円以上はしていましたので、それに比べても安すぎるし、自分でもできるはずと考えたのです。

 大した金にはならないのですが、暇つぶしと老化防止、それに上記の理由で期間限定の宅建業開設を目的として受験しました。



● 宅建受験学習-1: 基礎学習 2012年11月ー2013年2月
 2012年11月頃に準備を開始し、まずインターネットで情報を検索してみたところ、過去問の攻略がキーであることをどの講師も口をそろえて言っていました。しかし、全くの初心者で問題を見たこともなかったので、とりあえず基礎知識を学習するために中古の参考書を BookOff と Amazon の Market Place から入手しました。

 市場に出ている参考書は数10種類もあり、どれがよいのかさっぱりわからないので、たまたま見つけた以下の参考書と問題集を購入しました(全部で3,000円弱)。どれも古いものばかりです。
 ① 2009年版 出る!宅建 速攻テキスト            駿台法律経済専門学校編 日本経済新聞社
 ② 2009年版 出る!宅建 速攻問題集 Ⅰ[権利関係]             〃
 ③ 2009年版 出る!宅建 速攻問題集 Ⅱ[宅建業法]             〃
 ④ 2009年版 出る!宅建 速攻問題集 Ⅲ[法令上の制限・税・その他]   〃
 ⑤ マンガ これだけ‼宅建入門           (1995年刊) 中野元監修・原作
 ⑥ これだけ‼宅建 改訂・予想問題集 全200問 (2003年刊) 中野元編著
 ⑦ iPod 宅建 音声学習講座 2010年度版

 ⑤、⑥は昔有名だったらしい中野氏(故人)の本で定評があったようですが、すでに絶版になっています。漫画は読みましたが、問題集は1/4くらいでやめました。
 ⑦は権利関係の途中まで使いましたが、テキストの文字が小さくて読みずらく、音声講義も退屈したので途中でやめました。
 結局、基礎学習は①を通読した後、②、③、④の問題を2月中までにひととおり終えました。

 これらはいずれも使い捨てのつもりで買ったのですが、今振り返るとどれもお勧めしません。メジャーな売れ筋商品に入っていないものばかりです(合格発表後全部捨てました)。

 
● 宅建受験学習-2: 過去問演習 2013年3月ー2013年6月
 前項の学習-1で宅建試験の概要がある程度理解できたので、実際の過去問を制限時間内で解いてみることにしました。そのための問題集として
 ⑧ パーフェクト宅建 過去問10年間 平成24年版 住宅新報社 (中古本、1,616円)
 ⑨ パーフェクト宅建 過去問10年間 平成16年版 住宅新報社 (中古本、750円)
を購入しました。この問題集はカッターで各年度分の問題を切り離して使えるので本番の練習用として適しています。
 なお、⑧にはH24年度の問題は収録されていませんが、前年度分はネットの各所から問題と解説をダウンロードできます(ちょっとけち臭いですが)。

 実際に問題を解く前に、学習-1で使った参考書①の内容があまりにも薄かったので、過去問集⑧とリンクし合っている同じシリーズの下記テキストも購入して一通り読みました(パーフェクト宅建 合計4,298円)。
 ⑩ パーフェクト宅建 一発合格のための必携基本書 平成24年版 住宅新報社 (中古本、1,932円)

 この本は適度に詳しいながらわかりやすい内容なので時間に余裕がある時期にじっくり読むことをお勧めします。しかし暗記用の知識の整理用としては後述の「どこでも宅建虎の巻」(2013年版LEC著)をお勧めします。

 この準備ののち、各年度の試験問題を制限時間(2時間)内に解く練習を繰り返しました。


(クリックすると全体を拡大表示)
 左表に演習結果の履歴を示します(クリックすると全体を拡大表示します)。
 同じ年度の試験を日にちをおいて再試行すると同じ問題を繰り返し間違ったり、前回できたのに間違ったりとばらつきがありますが、徐々に得点が向上していきました。

 この表では省略していますが、実際には横に50列のカラムを並べ、間違った問題に■印を入れて管理しました(Excel版 またはhtml版参照)。

 50問すべてを繰り返すのは効率が悪いので、この■マークの付いた問題だけを再試行した演習もしました(表の「時間(分)」欄が「-」になっているところです)。

 この過去問演習のうち数回は図書館の学習室に行って行いました。結構周囲の人がザワついた雑音を出すので、それに左右されない集中力を養う訓練になります。

 この表を見ると分かる通り、最初はほとんどの年度の得点が不合格レベルですが、繰り返すうちに40点以上をとれるようになってきました(当たり前ですが)。

 なお、ご参考に 答案用紙をリンクしておきましたので、A4用紙に印刷して半分にカットすれば2回分の回答用紙として使えます。



● 宅建受験学習-3: 模擬試験 2013年7月ー2013年9月
 基礎知識の習得と過去問の演習をある程度やったところで、自分の相対的な実力を確認しておく必要があります。そのためにLEC(東京リーガルマインド)という各種資格の専門学校が実施する公開模擬試験(自宅受験)を計8回受けることにしました。
 LECを選んだ理由は、ネットでよく見かけた水野講師が気に入っていたことと、ゼロ円模試という無料で受けられる模試があったからです。LECの思うつぼにはまってしまったと思いますが、内容的には満足できるものでした。
 費用は実力診断模試が1,000円、ゼロ円模試が0円、公開模試が5回分で15,000円、ファイナル模試が2,500円で合計18,500円でした。問題と解説、結果はすべて自分でプリントする必要がありますので、紙とインク代もかかります。
 模試の結果はWebでダウンロードし、問題の解説はWeb映像で視聴できます(数人の講師が各回約1時間解説)。
 この模試に申し込んだ縁で、7月頃にようやく新品の参考書と問題集をすべてLEC商品で揃えました(全部で7,140円)。
 ⑪どこでも宅建虎の巻 2013年版 LEC著(2,100円)
 ⑫2013年版 出る順宅建 ウオーク問 過去問題集①権利関係 LEC編著(1,575円)
 ⑬2013年版 出る順宅建 ウオーク問 過去問題集②宅建業法 LEC編著(1,575円)
 ⑭2013年版 出る順宅建 ウオーク問 過去問題集③法令上の制限・税・その他 LEC編著(1,890円)

 ⑫、⑬、⑭の問題集は模試と並行して学習しました。これもExcelで各問の出来不出来を管理し、できなかった問題を繰り返し解きました。そして本番1か月ほど前からもう一度全問繰り返しました。(Excel版 またはhtml版参照)
 ⑪の虎の巻は問題を解いた後または解きながら参照する形で読みました。この参考書は情報をコンパクトに整理してあるので暗記するにはよいのですが、内容はそれほど濃くはないので、必要に応じて⑩パーフェクト宅建の基本書を参照したり、Webで検索して知識を深めました。

 下表に模擬試験の結果を示します。
 模試の結果は3つの分野別と総合の成績(A~Dランク付け)、合格推定点、偏差値、本試験推定順位などが提示されます。
 最初の4回がいずれも不合格レベルだったことにはショックを受けました。過去問では繰り返し実施後とはいえ、合格レベルに達したと思っていたのにこの結果でしたから。
 これで気を引き締めつつ、上記の問題集と参考書で学習を継続した結果、公開模試実践編ではぎりぎりながら3回とも合格レベルに入り一安心。ところが、ファイナル模試ではまた不合格レベルに転落ということで直前の追い込みがカギになってきました。

● 宅建受験学習-4: 直前対策 2013年10月
 模試の結果は思わしくなかったのでやや不安でしたが、個々の問題の結果を見ると、知識的にはできるはずの問題ができていないケースが散見されました。それは特に、本来は稼ぎ頭であるべき宅建業法において顕著でした(上の「LEC模試結果」参照)。
 そこで直前対策としては、よく言われるように即効対策が効く宅建業法と法令上の制限の知識を復習することと、LEC模試の再試行を行いました。
 その結果を下表に示します。

 実力診断模試以外は10月6日から毎日朝食前に2時間かけて再試行を行いました。この時期は次男の嫁が早産の危険があって入院したため、孫の面倒を見るため次男宅に滞在していたのです。孫が起きてくると遊びの付き合いでほとんど勉強できないので、朝食前に本番試験のつもりで集中する練習をしました。再試行なので当然とは言えますが、いずれも余裕をもって合格推定点を超えたので何とかなるのではないかと思えるようになりました。

 なお、この後息子の嫁の親と交代して受験に臨みましたが、10月16日に二人目の孫(男)が無事生まれました。この日は伊豆大島に大きな被害をもたらした台風が来た日ですが、気圧が低いと生まれやすいそうで、同じ病院内で普段より多い人数が次々と生まれたそうです。



● 宅建本番試験: 2013年10月20日 13:00-15:00
 本番試験は自宅から約1時間の埼玉の高校(男性専用会場)で受験しました。当日は激しい雨で、教室に入ったときはズボンがかなり濡れていました。この雨のせいか東京や埼玉の受験率は例年より少し低かったようです。
 私の受けた教室では40人くらいのうち欠席者は2人くらいだったようです。老若入り混じっていました。
(合格発表の番号をマッピングしてみたら、私と同じ部屋で受験した人では8人が合格でした。私の前後左右は皆落ちていました!)

 入室が試験開始の30分前までなので、トイレが気になり、10分前にマークシートを配り始めたときにトイレに行ってよいか聞いたらよいとのことだったので行ったところ10人くらいが私に追随してきました。

 本番に入ったら問題を解くのに必死で、周りの雑音など全く気になりませんでした。問題を解く順番は模試で練習しておいた権利関係を最後に回す順にやりましたが見直す時間は全くなくほぼ時間通りに終わりました。
 この順番にやって正解でした。ネット情報によると権利関係から始めた人は最初の難しさに面喰らいやる気を失った人もいたようです。

 試験が終わった時はとにかく全問解答した安堵の念だけで、できたのかできなかったのかさっぱりわからない状態でした。周りの人もほとんど声も出さずぞろぞろと帰っていきました。この日の精力をすべて使い果たし、この後の友人との飲み会もキャンセルしようか迷いましたが思いとどまってしゃぶしゃぶ食べ放題に向かいました。

 帰ってから解答速報で確認したら、34点しか取れておらずダメそうな感じでしたが、その後の予備校講師などの講評をネットで見たら今年は昨年(合格点33点)よりも難しかったというのが多数でしたので、少し元気が出てきました。

 本番試験の結果を下記に示します。右端の偏差値と成績診断順位は、LECのホームページから答案データを入力して診断してもらった結果です。

 
 この結果を見ると権利関係の出来が模試に比べて非常に悪いですが、今年は過去問にはないような問題が多く、昨年よりずっと難しかったという評価が大勢なのでまあまあだったようです。宅建業法は過去問をやっていれば取れる問題がほとんどだったのですが、いくつかケアレスミスをしてしまい、相対的には悪い点でした。法令上の制限・税・その他はまあまあでしたが、正解率が高かった統計問題は、直前に情報を見ていたにもかかわらず落としてしまいました。老年の記憶力低下がもろに出てしまいました。

 まあ、ボーダーラインすれすれでしたがとにかく合格できて一安心。宅建資格は本来の目的の前提条件でしかないので、老い先短い身でこんな勉強に2年も費やすのは無駄の極みと思っていたからです。

 なお、LECの成績診断での偏差値は52.8でしたが、LEC模試では完全に合格圏外の値です。この値でも合格できたのは、点数の悪かった人は成績診断に参加しなかったためと思われます(得点分布比較図参照)。私は最初この結果を見たときは合格できないのではと不安になりました。結論として、この成績診断は母集団が偏りすぎていて受験生にはほとんど役に立たないものと思います。
 発表後わかった情報として、このLECの成績診断の平均点(平成25年=2013年は32.4点)と合格点(33点)は毎年かなり近いようです。



● 1年を振り返って
 ゼロから始めた勉強の成果が実って何とか面目を保てました。合格を前提に1年前に裏の畑(の一部)の賃借人に今年(2013年)いっぱいで返してもらい、その代わりに別の離れた畑への使用貸借(無償)に切り替えてもらうことにしていましたので、不合格になっていたら恥をかくところでした。家族にも宅建資格を取って田畑の一部を処分する旨宣言していました。
 このことは「是が非でも合格しなければ」という自分へのプレッシャーになり、プラス効果になったと思います。
 宅建講師もよく言っていますが、とにかく「『合格する』と決意する」ことが何より重要と思います。

 とはいえ、自宅学習で時間は十分あったものの、だらだら勉強が多かったと思います。特に今年は株取引を再開したこともあり、平日の日中は株をリアルタイムチャートでチェックしながらの勉強でした。ただ、過去問と模擬試験の演習は2時間時間を区切って集中してやりました。これは通算すると45回程やったことになります。試験演習自体は2時間で終わるのですが、その結果のチェックと復習は数日かかることもありました。

 自宅学習はマンネリになるので、気分転換と刺激を求めて、YuoTubeで色々な宅建講師の講義を視聴しました。知りたいテーマで検索すると必要な講義ビデオがかなり高い確率で見つかります。金を出して資格スクールに通う必要がないと感じるほどです。ただし、講義の質はピンからキリまであり、金をもらっても受けたくないようなつまらない講義も散見されました。

 私が参考にした主な講師は以下の人です。
 ①水野健(LECの看板講師、ブログ)、②宮嵜晋矢(宅建みやざき塾、日建学院)、③森瀬泰豊(絶対合格/宅建講座)、④林(宅建林道場、LEC講師)、⑤田中謙次(Kenビジネススクール)

 水野氏と宮嵜氏は話のテンポが小気味よく、内容も面白くて見入ってしまいます。森瀬氏の講座は地味ですが基本知識の確認に役立ちますし、通勤学習にも適していると思います。林氏はLEC模試の解説を見て知りましたが、問題を解く順と用途規制攻略講座が特に役に立ちました。田中氏の講義はプロらしい深みのある内容でした。
 過去問の解説も年度と問題番号で検索するとある程度出てきます。書籍で読むよりも頭に入ると思います。

 
● 今後について
 宅建合格は宅地化&販売という目的を達成するためのスタートポイントにすぎません。
今後行うべき作業は以下のように山積しています。

 1)登録実務講習の受講
 2)宅建資格の登録・主任者証の取得
 3)宅地化作業計画書作成&作業委託先との交渉
 4)宅建業用の事務所開設(別荘に5点セット設置して代用)
 5)宅建業免許の申請
 6)営業保証金の供託、宅建業開始
 7)土地の測量、分筆
 8)宅地化工事
 9)宅地販売広告、Web作成
10)宅地販売、契約
11)宅建業廃業&営業保証金の回収(6か月の公告後)

宅地化と販売については別な記事としてまとめたいと思っています。

 
● 受験生へのアドバイス
 私の場合は自宅学習でしたので、費用は約43,000円(中古参考書7,298円=3,000円+4,298円、LEC新品参考書7,140円、LEC模試費用18,500円、宅建受験料7,000円、コピー用紙+プリンタ互換インク代2,600円)で済みましたが、必ずしも効率的ではなかったと思います。
 時間が十分あったので何とか一発合格できましたが、時間の制約がある場合は、専門スクールやDVD教材を使ってプロのアドバイスを受けた方が出題傾向や学習のポイントを早くつかむことができ、短い時間で合格レベルに達せると思います。

 宅建試験は出題範囲が広いので、なかなか全体の知識が頭に入りにくいですが、「問題演習→間違いの確認→知識の再整理→問題演習」のサイクルを繰り返すことで自然に身についてきます。最初の1サイクルには時間がかかりますが、2回目、3回目と繰り返すうちに短い時間で回すことができます。
 この意味では、問題集は最初は「出る順宅建 ウオーク問 過去問題集」などの『分野別の問題集』をマスターし、その後、「パーフェクト宅建 過去問10年間」などの『実際の宅建試験問題集』をやった方がよいかと思います。(前者の問題集は過去問の集積なので、ちゃんと勉強したあとであれば後者の問題はほとんど解けるようになっていると思います)。

 私の場合は中古の分野別問題集→宅建過去問集→新品の分野別問題集の順にやり、回り道をした感じです。いろいろな参考書に手を出すより、定評のあるものに絞って繰り返した方が効率が良いと思います。
 だらだら学習ながらこの繰り返しにより何とか9月末までに全体像が頭に入ったように思います。

 それに模試はぜひ受けることをお勧めします。過去問を繰り返していると、内容からの判断ではなく文面から答えが思い出されてしまうこともあり、本当の実力の計測にならないようになってきます。
 模試は過去の宅建試験からの傾向を想定していろいろなひっかけ問題を出してくるので、本番の練習になります。特に、宅建試験は時間との闘いなので、時間配分の練習になります。私は模試の4回目頃からLEC林講師のアドバイスによる問題を解く順にしたがって解きましたが、問1から順に解くのに比べて時間に対する安心感が全く違います。本番でもこの順にやり、ほぼ時間通りでしたが全問解答しました。

 受かったから言えることかもしれませんが、LEC水野講師がよくいっているように、「今年絶対に受かる」という決意が最も重要と思います。そのためには最後まであきらめないことです。学習の効果は累積していきますので、地道に頑張っていると色々な分野の知識が総合的に連関し、最後に宅建試験範囲の全体像が見えて来ると思います。これは試験に臨むにあたって大きな自信になります。

 皆さんとはいろいろな面で条件が違うと思いますが、少しでも参考になれば幸いです。
 ご健闘をお祈りします!



● その後の作業(宅建主任者資格の登録)
 宅建試験に合格すると、合格者という資格は一生有効になりますが、実際に宅建主任者としての業務を行うには、さらに登録手続きを行い、宅建主任者証を交付してもらう必要があります。
 これらの手続きを2014年2月18日に完了しました。

 下表に一連の作業をリストアップします。
項目  日付 内容 費用 備考 
宅建合格 2013/12/04  不動産適正取引推進機構より合格証書受領 -   発表日に簡易書留で受領
宅建実務講習     2013/12/06  宅建実務講習申し込み 20,500円  LECに申し込み
2013/12/18  LECより教材受領。自宅学習開始 -   DVD1枚とテキスト2分冊
2014/01/22  宅建実務講習スクーリング1日目 -   LEC池袋本校 寺西講師
2014/01/23  宅建実務講習スクーリング2日目、修了試験 -     〃
2014/01/29  宅建実務講習修了試験合格 -   国土交通大臣認定修了証受領
宅建主任者
   資格登録 
    
2013/12/26  住民票取得 200円  市役所
2014/02/14  身分証明書取得 200円  市役所
2014/02/18  返送用封筒準備 392円  返送用簡易書留切手代
2014/02/18  登記されていないことの証明書取得 600円  さいたま地方法務局
2014/02/18  宅建主任者資格登録申請 37,000円  埼玉県宅地建物取引業協会
宅建主任者証発行 2014/02/18  宅建主任者証発行申請 4,500円    〃
   費用合計  63,392円  

 登録完了、主任者証の交付は約50日後(4月上旬)に完了しました。