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干し柿ステーション2018

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● 概要
 干し柿作りを始めて7年目の昨年(2017年)、自信をもって作ったはずの干し柿に衝撃的な事態が発生しました。年末に埼玉の自宅に送った100個ほどの干し柿を食べていたところ、中からハエのウジ虫が見つかったのです。ウジ虫は幸い食べずに済みましたが、心配になり、他の干し柿を半分に割って中を見たところ、3割ほどにウジ虫がいることが判明したのです。しかもいずれもまだ生きているのです。中には2匹も入っていたものもありました。

 過去6年に経験したことがなく、想像もしていなかったので、衝撃を受けました。ひょっとしたら、過去にもあったのに、知らずにウジ虫ごと食べていたのではないか?と疑心暗鬼になりました。
 そういえば、2017年の晩秋に窓の外に干しておいた柿にハエが止まっていたのを思い出しました。あいつが、ぶら下がっている柿に次々と卵を産みつけやがったな!と怒りがこみ上げてきました。
 ウジ虫がいないものは食べましたが、ウジ虫がいたものは毒はないでしょうが、気持ちが悪いのですべて廃棄しました。

 2018年の干し柿シーズンを迎えるにあたって、この二の舞は避けるべく、虫がつかないで干せる干し柿ステーションなる網で囲ったボックスを作ることにしました。その過程を下記に記録します。

 結果として2018年はほぼ完ぺきな干し柿を作ることができました。8年にしてようやく完成の域に入ったといえます。(2018年10月29日 記)




 
● 製作過程
2017年までは窓の外に日干しにしていました。ハエだけでなく、蝶や蜂なども止まっていました。蜜を吸うくらいいいかと思っていたのに、まさか卵を産むとは! 干し柿を二つに割ったところ。中に白いウジ虫が!最初見たときは目を疑った。(2017年年末) 干し柿ステーション作成に着手。(2018年8月22日)
書斎小屋で余った角材を使用。









基本フレーム完成(2018年8月22日) 横幅は市販の網戸に合わせました。 底と天井はプラダン(プラスチック段ボール)をカットしてはめ込みました。 底のプラダン張り込み完了。(2018年8月27日)











次に天井のプラダン張り込み完了。(2018年8月27日) 網戸張替え用の網の寸法を考慮して背面中央縦に板を張りました。(2018年9月2日) 網を側面と背面半分に折り曲げてタッカーで貼りました。(2018年9月2日)









前面の枠下半分にタッカーで網を張り、その上に網戸を載せるための角材を取り付けました。(2018年9月2日) 農具小屋改装で余ったアクリルの波板を屋根にし、鉄パイプ(旧い水道管)をカットして、3本取り付けました。これに干し柿ハンガーをつるします。(2018年10月3日) ホームセンターで買った網戸(約5,000円)を、下は釘で、上は針金で抑えています。簡単に取り付け、取り外しができます。(2018年10月3日)












干し柿ステーションの全体像です。網戸を外すと、一人で持ち運びできます。(筋交いを左右の手で持ち、背面の縦板を頭で支えます) 2018年最初の干し柿作り(144個)。(2018年10月6日) 干し柿ハンガーをつるして乾燥開始。(2018年10月6日)









網戸をつけて乾燥させている状態。1週間ほど乾燥すると大きさが2/3位になります。雨がかかるとカビが出やすくなるので家の中に移動します。 2018年2回目の干し柿(88個)も加え、書斎小屋に移して乾燥。約1週間扇風機をかけっぱなしにしました。(2018年10月29日) 最初のロットのうちの一つ。非常にきれいな状態で乾燥が進んでいます。外は十分乾燥し、中はトロっとしています。2,3日前から食べ始めました。(2018年10月29日)











 
● 干し柿作成の手順(8年経過後の最適解)
1) 仕込みの時期
 干し柿作成の成否は天候にかなり左右されます。
 別荘のある新潟県中越地方では、柿が成熟し、晴天が続くことが多い10月初旬頃がベストではないかと思います。10月下旬以降になると雨天が多くなるので避けるべきです。
 天気予報で晴天が数日以上続く最初の日を選ぶとよいです。

2) 仕込みの手順
 下記の作業を行いますが、半日で100個程度処理できます。(なれれば150個程度)

・ 柿の採取
  長柄ハサミで柿をもいだ後、ひもでつるせるようT字型の枝を残してカットします。

・ へたの除去
  へたの葉っぱをとるように小型のナイフでカットします。

・ 皮むき
  けが防止のため手袋をはめ、ピーラーで皮をむきます。
  皮をむいた柿はできればブルーシートなど清潔な表面に置いたほうが良いです。

・ 紐付け
  シュロのひもを一定の長さにカットし、下端を結んだ後、T字型の枝に引っ掛けます。
  1本のひもには柿を8個以下結ぶと後の作業が楽です。

・ 煮沸消毒後つるす
  煮え湯に15秒程度つけて消毒した後、干し柿ハンガーにつるします。
  これはひも一本ごとに行います。

3) 乾燥時の注意
・ 家の外で乾燥するのは好天の続く1週間程度にします。
  風の強い雨天の日は家の中に退避させたほうが良いです。

・ 雨がかかったり湿気が多いとカビが生えますが、カビが出たら、渋抜き用の焼酎を
  噴霧します。焼酎を噴霧しておくと乾燥するにつれてカビは消えていきます。
  カビが出なくても2,3日乾燥した後、予防に焼酎を噴霧しておけば安心です。

・ 家の中で乾かすときは、湿度に注意し、天気の良い日は窓を開けて乾燥した空気を入れます。
  (網戸は必要です)

・ 乾燥が進んで(3,4週間)サイズ(直径)が元の柿の2分の1以下になったら食べられます。
  ここまでくれば表面が乾燥するので、カビが出ることもなく、数か月保存できます。